LTPS液晶とは? iPhone6はIGZOディスプレイを搭載? LTPS液晶搭載の可能性も。

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MacRumorsより

韓国のKDB-Daewoo-SecuritiesResearchが先月27日付けで出したレポートによると、iPhone6は4.7~4.8インチのディスプレイと5.5インチのIGZOを搭載した2モデルとなる可能性について報告していると伝えており、また実際にはLTPS液晶ではないのかと伝えています。

KDB-Daewoo-SecuritiesResearchのレポート(韓国語)

 

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 報道によると、iPhone6はIGZO液晶よりもさらに優れたLTPSディスプレイの搭載する可能性があり、新しいA8チップ、128GBのストレージをを持つとともに、3.2Mピクセルにアップグレードしたフロントカメラ及び2MのRAMを搭載すると伝えています。

ディスプレイは、

  • 4.7~4.8インチモデル  1920×1080(440ppi)
  • 5.5インチモデル              2272×1280(510ppi)

このように予想しています。

 

 ・IGZOでもない、それ以上の液晶を搭載?

ディスプレイがIGZOではなくLTPSになるかもしれないという点については、IGZOと比べてLTPSはその生産の技術的制限によって、タブレットといったiPhoneよりも大きなディスプレイに採用されてきました。が、それを補って余るほどの応答速度の速さや高精細化が可能といった魅力があるとのこと、

その魅力からAppleがiPhone6のディスプレイにLTPS液晶の採用するために技術開発を加速させるのではないかと予測しています。

 

 

・LTPS液晶とは?

そもそもLTPS液晶とはなんなのか。IGZO液晶と比べてどう違うのかという事をざっくりと調べてみました。

 まず、IGZOとは何か。「IGZO」という名称は、酸化物半導体に使われている「インジウム(Indium: In)」「ガリウム(Gallium: Ga)」「亜鉛(Zinc: Zn)」「酸素(Oxygen: O)」の4つの材料を混ぜ合わせた酸化化合物「Indium gallium zinc oxide (In-Ga-Zn-O)」の頭文字をとったものだ。「アイ・ジー・ゼット・オー」が英語での正式名称だが、IGZOを積極的に商品展開しているシャープ社内や研究者の間では普通に「イグゾー」と呼ばれているようで、好きな名称で呼んで構わないだろう。IGZOは液晶ディスプレイなどで採用されている薄膜トランジスタ(TFT)を構成する材料であり、現在液晶ディスプレイで一般的な「アモルファスシリコン(a-Si)」と「低温ポリシリコン(LTPS)」のちょうど中間的な性質を持ち、今後さまざまな分野への応用が期待されている。

出典:いま改めて理解しておきたい、「Retina」と「IGZO」の関係 (2) 話題のキーワード「IGZO」とは | マイナビニュース

 

LTPS液晶は液晶ディスプレイの一種であるということ。また、a-Siと呼ばれる現在主流の液晶と、このLTPS液晶の中間的な性質をもつ液晶がIGZO液晶ということのようです。

 

Appleの液晶に関するレポートが昨年11月に9to5Macで述べられておりこのような記載がありました。

 

iPad mini Retinaディスプレイモデルは、Kindle Fire HDX 7、Nexus 7の革新的なディスプレイから大きく遅れをとって3番目の位置づけにある。

今ではIGZOよりはるかに高性能なディスプレイ技術が出てきている中で、シャープのIGZOに依存しすぎていること自体が、本当に悪い計画を立てたことと言える。高性能なディスプレイというのが低温ポリシリコン(LTPS)液晶であり、サムスンのスマートフォンの液晶に採用されている。しかも大量生産が可能だ。アマゾンとグーグルもイノベーション溢れるタブレットを生み出し、Kindle Fire HDX 7にもNexus 7にもLTPS液晶を採用している。アップルを大きく追い越している。

LTPSはIGZOや現行iPadのアモルファスSiディスプレイよりはるかに高性能だ。アップルは現状、ディスプレイにおいてかつては業界のトップランナーだったが現在は遅れをとっている。

 

現在Appleは、自社製品のディスプレイに関して上記のような状況にあるため、LTPS液晶の採用には並々ならぬ思いをもっているのではないかと考えられます。

 

 

・すごいぞLTPS液晶

LTPS液晶の特徴は、

・IGZOと比べて大量生産が可能である。

・a-Siと比べて1ケタ以上のも電子の移動度が高い。

・IGZOよりも移動度が高い。

・電子の移動度が高いということは、反応速度が速く回路形成の柔軟性が高くなる。

・移動度が高いということはリフレッシュレート向上のほか、高精細化が容易になる

・液晶を制御するためのトランジスタも小型化できるため、液晶の開口部が増え輝度を上げることもできる

 

 

こういった特徴があることにより、液晶の制御に使うトランジスタを小型化し周辺駆動回路を一体化することで,信頼性が高く低消費電力,高精細,高品位のディスプレイが実現できる技術であるらしいです。

なんだか、調べれば調べるほど良いことしかでてこない夢のような液晶でした。

今回報じられたiPhone6及びApple製品へのLTPS液晶の搭載は、時間の問題ではないかと思います。

9to5Macで報じられたように、Appleのこれまでのディスプレイ戦略は遅れをとっているようです。既に実績のあるLTPS液晶の採用へ内外の調整が着き次第Appleは出てくるのではないでしょうか。

 

ただその時期が次期iPhone6に間に合うのかどうなるのかは不明ですが、搭載されることに期待しています。

 

なお上記のKDB-Daewoo-SecuritiesResearchのレポートでは、iPhone6の発売は今年の第2四半期から第3四半期と予測しています。 はい。これに関しては私もその辺りだと予測します。苦笑。。

 

今回は以上です。

ほなまた。

 

参考・引用元  Mac Rumors9to5MacマイナビニュースTech-On!

 

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