そもそもLTEってなに?4Gとは? できるだけ簡単解説してみる!・・その2

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※2014年1月19日に大幅な加筆修正を行いました。あらすじなど基本の内容は変わっておりません。

 

 前回、LTEと4Gについて通信規格や世代という言葉を使ってざくっと書きました。今回はその世代が違うっていうけれど、どのように世代は変わってきたのかという話をしたいと思います。

また各携帯会社が行っている各世代のサービス名についても簡単に書きたいと思ってます。

 

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・通信規格(世代)の移り変わり。

 前回、携帯電話の電波には通信規格の違いによっていろいろな種類があると書きました。LTEもその一つですよと。

また、通信規格にはその通信速度によって世代という区別があり、どんどん進化しながら世代が変わってきたと。

 

でも、そうは言ってもみなさんが日常で携帯電話を利用してきて、世代が新しく変わったなと実感することはあるでしょうか?もともと携帯電話に興味のある方や専門の方にとってはきちんと分かったうえで区別してきたと思いますが、今回は日常で普通に携帯電話を利用しているけど、いま使っている携帯電話は○G(第○世代)の通信規格だ!などと考えたことがない方々へ対して、通信規格の移り変わりの解説をしたいと思います。

 

 ではここで、みなさんが携帯電話を初めて持った時のことを思い返してみてください。

つい最近初めて持ったという方から、もう10年以上使っているよという方まで様々だと思います。 

これは私の主観ですが、世の中に携帯電話が普及してきたなぁと実感したのは90年代半ばくらいだと思います。そしてその当時に携帯電話を持って以降、今現在までずっと携帯電話を利用しつづけている方もたくさんいらっしゃるかと思います。

 

ここで、そんな方々にアンケート。

じゃん

 1.当時から電話番号はずっと同じだ。

 2.電話番号を変えたことがある。

 

さて、いかがでしょう?

少し前まで、携帯電話の会社を変えると電話番号も変わってしまっていたということもあって、ずっと同じ番号という方はかなり少ないのかなと思います。いや案外多いのかな? 実際のとこはわからないです。汗

 

 次は、90年代には既に携帯電話を持っており、以降ずっと携帯電話を利用しているという方に質問です。

ずっと同じ携帯電話機(機種)を使っているよ!という方はいますか?・・・ 

 

いないですね。 そういう方はいないはずです。というか絶対いません。断言します。笑

 

今回のアンケートや質問をした、携帯番号が変わることと機種変更が、ほとんどの人にとって携帯電話を利用するなかで「変わった」と実感する数少ない場面だと思います。

一方で、ほとんどの方は世代交代(通信規格の変更)などという大きな変化を意識することはなく携帯電話を利用してきたでしょう。

番号も変わってない、もしくは変わったけど、それまでと同じように通話することもできる。せいぜい、買い替えるたびに携帯電話機の機能が増えた(メールができたりカメラがついたり携帯電話機自体の性能は向上していた)といった事くらいが、携帯に関する変化としてすぐに思いつく事ではないでしょうか。

こと世代交代(通信規格の変更)による電波の変化に関しては、日常で何か特別に変わったと実感することはあまりなかったと思います。

 

 ではもう少しじっくりと他の変化を考えてみるとすればどうでしょう。

携帯電話機を変えたことによって、それまでの携帯電話とは電波の入るエリアが変わったかも?とか、携帯でのネット検索やメールの送受信が速くなった?ということはありませんでしたか?

そうです、このエリアや通信の速度に関する変化こそが、そう「通信規格」の変化です。実感する機会が少なくとも通信規格も大きく変わってきていたのです。

 

 

 90年代半ば、携帯電話が普及してきたこの頃の通信規格は、前回書いた世代でいうところの第1世代(1G)から第2世代(2G)の時代です。

 そしてもし現在、最新のLTE搭載のスマホを使っているよというのであれば、その携帯電話の世代は第4世代(4G)です。電話番号がそのままだったとしても自ずと通信規格も大きく進化していたのです。 

 

 もしも90年半ばのころに使っていた携帯電話機が自宅の押し入れに入っているなぁと、懐かしいからこれちょっと使ってみようかななんて事を思っても、その携帯電話機は今現在つかえません。もう当時の第1世代(1G)または第2世代(2G)の通信規格にあった電波はどこの携帯電話の会社も使っていないからです。

 

 ようするに、当時の携帯電話の会社は1Gや2Gに対応した電波を日本中で使っていました。でもいまは1Gや2Gではなく、3Gと4Gに対応にした電波しか使っていません。

また3Gと4Gの電波は、まったく別物ですから、例えば1つの携帯電話の会社は同時に3Gと4Gのそれぞれに対応させた電波を使っています。

 私たちの目に見えない電波ですが、当時と今ではまったく違う電波を使っているのです。(ここでいう違う電波とは通信規格の違いの事です。電波は電波に変わりないのです、、)

 

ここで何を言いたいかというと、ずっと変わらないように思って使っている携帯電話の電波は、進化する携帯電話の通信規格にあわせて変わっているということでした。

 

 

・携帯電話機(携帯端末)の移り変わり

 じゃぁ、「えっ!?特に意識することなくずっと携帯電話使ってきたよ!そんなん知らなかったけど、いつの間にそのような変更してきたの?世代が変わるからって話聞いたことないし、なにか特別な準備なんてしたことないよっ」というあなた!! 

もうほとんどの方がお気づきだと思いますが、そうです、携帯電話の買い替え(機種変更)に秘密があったんです。秘密というほどのものじゃないですけど、、、

 機種を変えること=世代交代に備える(対応)するということです。

今現在、日本の携帯電話各社はみなLTEに対応した電波を飛ばしています。だからと言って全ての携帯電話がLTEの電波を使って通信ができるかというとそうではありません。LTE(第4世代・4G)に対応した携帯電話機でないとダメなのです。

まだ3Gだけに対応した携帯電話機を使っている方は3Gに合わせた電波しか使えないということです。

 

まとめると、

各世代に対応した携帯電話機を持つことによって、その世代の電波(通信規格)を使えるようになる。

世代交代を意識していなくても、ある買い換え(機種変更)のタイミングで一つ上の世代に対応した携帯電話機を購入しており、知らず知らずのうちに世代を移っていたということです。

 

また補足として、

2014年現在、日本の携帯各社は4Gのサービスを本格化させてきてます。まだまだ3Gに対応した携帯電話機を使っている方が多い中、4G対応の携帯電話機を販売し移行していこうとしている時期なのです。

 

 

・通信規格と携帯電話各社のサービス名 

 ここからは日本の携帯各社が進めようとしている4Gのそれぞれのサービス名について書きたいと思います。

 今現在、日本で最大手の携帯電話会社はNTTdocomoです。 

ここでNTTdocomoを例にします。

Xi(クロッシィ)いう言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?もしくはFOMA(フォーマ)、もっと古くで言えばmova(ムーバ)という言葉はいかがでしょう?

 

そういえば昔使っていた!とか聞いたことある!という方は多いでしょう。

実はこれは各世代の通信規格にNTTdocomoが付けたサービス名なんです。

どういうことかと言いますと図で表します。

 

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 各世代の通信規格の中からNTTdocomoが選んで使用している通信規格にそれぞれサービスの名称を付けていたのです。

 

NTTdocomoを使っている方からうけるよくある質問に、

「Xi」と「LTE」と「4G」って何が違うの?ということがあります。

上の図をみていただければ一目瞭然ですね。

4Gのグループの中にあるLTEという通信規格を使ったNTTdocomoのサービスの名前がXiと言うんだよということです。

 

  

では話を90年代後半へ、

90年代後半、携帯電話を持っていた方がNTTdocomoが付けたサービス名称である「デジタルmova」という携帯電話サービスを利用していたとします。そしてそれは通信規格でいえば「PDC」(2G)という規格を使ったサービスです。

 

ある時それまで2Gのサービスである「デジタルmova」対応の携帯電話を使っていたその方が携帯電話を買い替えました。 その携帯電話が「FOMA」という名前のサービスに対応した携帯電話機だった。 使用する側としては電話番号もメールアドレスもなんら変わること無かったけれど、使用する通信規格が3Gのものに知らず知らずに変わっていたということです。

これが上で説明した、世代が一つ上に移ったということです。

 

この時点で通信規格が2Gの「PDC」から3Gの「W-CDMA」という別のものに変わったので、同じNTTdocomoが出している電波でも全く別の電波を使って携帯電話を利用していたのです。

 

また現在、NTTdocomoでは「Xi」(クロッシィ)という名のサービス名称でLTE(4G)の通信規格のサービスを展開しています。現在NTTdocomoで買えるスマホはすべて「Xi」対応をうたっていますが、要するにいまFOMA(第3世代)の携帯電話を使っている方もいずれは「Xi」に代わっていくでしょう。そういう流れで自然と通信規格が変更されていくのです。

 

ここで何を言いたいかというと、携帯電話各社が行っている3Gや4Gのサービスには、それぞれサービスの名前をつけていますよということです。

この世代と通信規格とサービス名の区別をしっかりしましょう。ここが大事です。

 

 

 

 さて、今回はこのブログには珍しく文章が長ったらしくなってしまいました。ですのでここでまとめに入ります。

 

日本では(世界でも)通信規格の世代が上がっていっている。

携帯電話を買い替えることによって自然と利用者の利用する世代もあがっている。

世代があがるということは通信速度も上がっていっている。

携帯電話各社でそれぞれの名前をつけて3Gや4Gのサービスを行っている

 

 

ということでした。

 

 

で、ここまではNTTdocomoを例に出して説明してきましたが、これはSoftbankやauでも同じことがいえます。上でNTTdocomoでの図を出しましたが、Softbankとauの表も掲載しておきます。

 

・Softbank

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・au

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※ソフトバンクとauについては、度重なる統合を繰り返してきていますので、旧会社で用いていたサービスのこともあります。またすべてを把握しきれていない部分が多々ありますので、不整合なことや間違いもあり得ます。間違いに気づかれた方はコメントを頂けますと幸いです。適宜修正及び訂正いたします。

 

 今回はちょっと小難しい内容になってしまいました、、汗

今後、すこしずつ気づいたところがあれば、より分かりやすい表現に修正していきたいと思っています。

 

今回は以上です。

ほなまた。

 

 

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